以前に比べるとだいぶ悩んでることは少なくなったんだけど、それでもときどきどうしようもないことで落ち込んで怖くて仕方がなくなったりすることがあります。
朝目が覚めると、恐怖にさいなまれてこのまま生きていてもどうにもならないんじゃないか、いっそいま死んでしまった方がいいんじゃないか、なんて考えてしまうこともあるくらいです。
うつ病を患っていた中3から高2まではずっとそんな状態だったから、7年もってかなりましになってはいるんだけど。
そんな状況で最近とくに意識していることを書いてみようと思います。それはタイトルの通りだけど、
自分の力のおよぶ範囲で生きるということ。
有名な自己啓発本『7つの習慣』にも似たようなことが書いてあったし、『道は開ける』にも書いてある内容。だから僕は以前からこのことを知ってはいたんです。知識としては知っていたけど、実践できてなかった。
だからこれからは実践できるようになっていきたいと思います。
では、僕がなんでこんなことに気づけたのかというと、読書のおかげでした。読書カテゴリーの別記事で書きましたが、『国盗り物語』を読みました。
この本には3人の主人公がいます。斎藤道三、織田信長、明智光秀の3人です。そして、この3人は劇中である共通点を見せます。
まったく悩まない!
本当に驚くほど悩みません。当然戦国時代ですので命の危機にも何度も面しますがそれでも悩みません。とにかく必死に戦い続けます。
そして、僕の目からは不安定に見えるそんな状態のなかでも、3人とも妻を愛し、子つくり、家族といきています。
そんな3人の戦う姿を見て、なんでこの3人はこんなに悩みを持たずに戦い続けることができるのか考え続けました。
そして、気づきました。
3人とも自分の力の及ぶ範囲のことだけを全力でやっているのです。
どうしようもないことに関しては見向きもしません。常に自分のやりたいことを実現するためにできることをやり続けます。相当エネルギッシュに。
たとえば織田信長が絶体絶命のピンチにたった話を上げてみます。
織田信長は最初は尾張の小さい存在でした。あるときその隣の国から今川義元の大軍勢が押し寄せてきます。当時の信長ではとても太刀打ちできなさそうな規模の軍です。周囲の人たちはとうとう信長も終わったと思いました。
しかし、信長はとくに悩むこともなく、考えたすえに小数の軍を引き連れて自ら打って出ました。とても人数的には勝てません。正面からいっても絶対勝てない。
そこで、命がけで奇襲をしかけました。夜間にい今川義元の軍が止まっているときに突如おしよせ、土砂降りの雨のなか、本当に義元の首をとってしまいました。
もちろん運の良さもあったでしょう。
しかし、ここでとにかく注目してほしいのは、失敗するかもしれない命がけの状況でも、織田信長は悩まなかったということです。そして、そのときにできる作戦(それでも休憩中の今川軍に突っ込んでいくという作戦と言えるのか微妙なしろものです)をできる範囲で精度をあげ、実行しました。
その結果、織田信長は実際に勝ってしまい、そこからどんどん勢力を拡大していくのは日本史でならった通りです。
ここに僕は忘れるべきでない真理があると感じました。
織田信長という歴史上の人物でさえ、自分にできる範囲の外のことはできないのです。
当たり前と言えば当たり前です。でもこの当たり前のことを僕は忘れてしまいます。自分にできないことをできないと落ち込み、過去を嘆き、未来に恐怖し、そして身動きが取れなくなります。
もったいない。そんなことに時間を使っているくらいなら信長のように、考え、悩まず、打てる手を打つ。もしかしたら失敗するかもしれません。でも、やれば成功するかもしれません。信長だって今川義元に殺される確率の方が高かったのです。
でもこの世界は確率じゃない。確率が低くても、実現すれば勝ちなのがこの世界です。
なら、失敗覚悟でやってみないともったいない。
幸いなことにどんなチャレンジも、現代では直接死につながってません。そこは現代のいいところですね。ならば、小さなチャレンジでいいから、換えたい状況を変えるために、できる範囲のことをやってみよう。と思う今日この頃です。