パーソナリティ障害という見方①

 

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パーソナリティ障害という見方①

 

こんにちは。

 

あなたは日々の生活で常に生きづらさを感じたりしていませんか?

 

もし生きづらいのであればもしかするとこの記事が役立つかもしれません。

 

今回はパーソナリティ障害なるものを紹介したいと思います。

 

僕は高校1年のころに鬱の診断書をもらってしまい、かれこれ5年ほど苦しみました。

 

その鬱になった原因の1つがこれです。

 

人間関係

 

ここに悩みはつきものです。

 

人間関係とは人間らしい幸せを感じさせてくれるものでもありますが、それと同じくらい不幸も感じさせます。

 

近年話題になった深層心理学者のアルフレッド・アドラー「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とまで断言しました。

 

そこでもし、

 

・人間関係についての悩みが尽きない

 

・努力をしようにも何がいけないのかわからない

 

このような悩みを持っているのならば、もしかしたらパーソナリティ障害という考え方が役に立つかもしれません。

 

筆者はこのパーソナリティ障害という考えを軸にして自分の行動に注意することで、人間関係の悩みを改善できました。

 

いわゆる認知行動療法というやつです。

 

それを自分でできるようにしてくれたのが、パーソナリティ障害という概念でした。

 

それまではことごとく人間関係がうまくいかず、なぜか誰とも親密になれず、高校生のときには「今日も友達と会わなければならない」と思うと吐き気がして恐怖のあまり電車のホームで立ち尽くしていたこともありました。

 

筆者がこの概念に出会うのは大学生も終わりの頃でしたが、それからは回復の一途をたどっています。

 

もし人間関係の悩みをあなたも持っているとしたら、この記事が少しだけ役に立つかもしれません。

 

それでは、パーソナリティ障害について見てみましょう。

 

 

パーソナリティ障害とはなにか

 

そもそもパーソナリティ障害とはどんなものなのでしょうか。

 

『パーソナリティ障害 ーいかに接し、いかに克服するかー』(岡田尊司 PHP新書

 

によると、

 

偏った考え方や行動パターンのため、家庭生活や社会生活に支障をきたした状態

 

のことです。

 

たとえば、

 

・プライドが高く、周りからよいしょしてもらわないと機嫌が悪くなる人

 

・過度に真面目で融通がきかず、完璧主義を貫こうとする人

 

・常に周囲の人を疑ってかかり、褒め言葉さえも素直にうけとれない人

 

このような人が周囲にいませんか?

 

もしくは自分にあてはまる、という人もいるかもしれません。

 

じつは上の3つはすべてかつて筆者がもっていた特徴です。いまでもその傾向はありますが、意識することでだいぶ改善しました。

 

もしかするとこれだけだと「そんなのただの性格じゃないか」と思われるかもしれません。

 

じつはその通りなのです。

 

パーソナリティ障害とは、個々人の性格のうちあまりに個性が強すぎるがゆえに社会不適合を起こした状態とも言えます。

 

つまり、その強すぎる個性を(魅力を消してしまわない程度に)丸くして行けばうまくやっていけるというのがパーソナリティ障害の考え方です。

 

様々なパーソナリティ障害

パーソナリティ障害には様々な種類があります。

 

境界性パーソナリティ障害

……気分や対人関係において、最高の状態と最悪の状態の両極端のあいだをめまぐるしく変動する。

 

自己愛性パーソナリティ障害

……自分は特別な存在だと思っており、非常にプライドが高い。一方で極めて強い劣等感を隠し持っている。

 

演技性パーソナリティ障害

……他人を魅了しなければ自分が無価値になると思い込んでいる。ことに異性を魅了することには熱心である。

 

反社会性パーソナリティ障害

……他人への共感性を捨てるという選択肢によって、平気で他人を害したり、貪ることができる。

 

妄想性パーソナリティ障害

……人を心から信じることができず、常に裏切りを恐れ、人と適度な距離をとって親しさを楽しむことができない。

 

失調型パーソナリティ障害

……頭の中で生きている人であり、奇妙でユニークな思考や直感が常に生活や行動に影響を及ぼしている。

 

ゾイドパーソナリティ障害

……対人接触を求めない。この人にとって孤独こそ最良の住処であり、異性への欲望さえあまり無いように見える。

 

回避性パーソナリティ障害

……失敗や傷つくことを極度に恐れる。自分に自信がなく、失敗するくらいなら最初からやら無い方がいいと考える。

 

依存性パーソナリティ障害

……自分の主体性を放棄し、他者に委ねてしまっている。些細な決定でさえ、自分で決めることが苦手である。

 

強迫性パーソナリティ障害

……とてもきっちりしており、責任と義務を大切にする信頼されやすい人である一方、過度な完璧主義のために脆い。

 

以上、様々なパーソナリティ障害を見ました。

 

これらは言ってしまえば人間の性格傾向なので、あてはまる特徴があっても社会に適応して生きていられるのであれば問題はないのです。

 

これらの特徴のせいで生きづらさを感じている場合、パーソナリティ障害と考えます。

 

最後に

次回からはここのパーソナリティ障害のうち、筆者が苦しんだ4つのパーソナリティ障害、

 

・自己愛性パーソナリティ障害

・妄想性パーソナリティ障害

・強迫性パーソナリティ障害

・シゾイドパーソナリティ障害

 

について詳しくみていこうと思います。

 

ただし、筆者は医療機関で診断を受けたわけではありません。

 

あくまで自分で行ったチェックテストの結果をもとに考えています。(DSM-lVというアメリカ精神医学会が打ち出した基準にしたがったテストが上記の本に付録されています)

 

しかし、私はこのパーソナリティ障害という概念にかなり助けられたと思っています。

 

ですので、私の経験の範囲内で有用な情報を提供できればと思います。

 

それでは、また次回。

>>パーソナリティ障害という見方② - きのしたの心理的追想録